マインドフルネス実践レポート_プラムヴィレッジのマインドフルネスホリデイリトリートに行ってきました!②

普段は精神科の病院でリハビリテーションでヨガを担当し、ヨガのインストラクターとしても活動中。

かほり先生の年末年始、タイのプラムビレッジリトリートのレポート第2弾です。

1週間のマインドフルネス尽くしとは、どんな生活?!

 

今回はその一部、プログラムの内容をかほり的視点でご紹介。

 

KAHORI先生の LIFE STORY  はコチラ

 

プラムヴィレッジ流生活とは

マインドフルネスベル

ささやかな音で15分ごとに鐘の音が響きます。

「ゴーン」と長く続くもの、少し短いもの、それとは別に食事の前や、法話の前など…

区切りには必ず鐘が鳴らされます。

もっとも大きなサイズの鐘、早朝と夕刻、僧侶により唱えられるマントラと共に大きな音が響きます

 

鐘のな音が響く間は、リトリートの参加者、僧侶、全員が全ての行為を止め、鐘の音を味わいます。

そして、呼吸に意識を向ける経験を共有します。

 

実際、目の前で泣いていた赤ちゃんがピタッと泣き止んだのには驚きました。

 

食事

完全ビーガン(肉、魚、乳製品を含まない食事)で提供されます。

オーガニックの野菜、ナッツ、豆乳、豆製品、穀物のおかずをビュッフェ形式で好きなだけお皿に盛って頂くことが可能です。

 

最初の頃は、私を含め多くの人が取りすぎてしまう経験をしておられるようでした。

自身で必要なものを確保した後は、マインドフルイーティングで沈黙で食事をします。一つ一つの素材の色、食感、味、暖かさ、嚙みごごち、飲み込む感覚など、研ぎ澄まして味わいます。

実践を通じて、普段の食事よりも少ない量で満足できるようになってきます。

段々体調と量、食べたいものがリンクしていきます。

 

食器の片づけ

食後は、自身で自身が使用した食器を洗います。

いくつかのシンクを使用して…

①汚れを落とす ②洗剤につけて洗う ③すすぎ ④すすぎ2回目

の、4段階方式。

なるべく節水、資源を無駄にしない、

地球へのやさしさをうたう教えが日常生活の行動にも徹底されています。

 

 

その後はスチームを使う機会で、キッチンチームのボランティアの皆さんや僧侶が加熱消毒してくださり、衛生への配慮がされています。

 

洗濯

洗濯機はありません。

脱水機のみあったようですが、故障していたようですね。。昭和な生活、桶で洗濯ものを手洗いします。

天気が良く、湿気はないので、すぐに乾きます。

 

おすすめは、とにかくかさ張りにくく乾きやすい服、タオル、手ぬぐい。

 

タイ製の服は乾きやすくて風通しよく、大活躍でした。

やはり、郷に入っては郷に従えですね。

 

お楽しみ

広大な敷地で、閉塞感はなく、自然を満喫しながらあらゆる場所に散歩など可能ですが、基本的にはリトリートの期間中、ビレッジから外出することはありません。

そんな大自然の中のコミュニティに…ブックストア、アイスクリームが不定期に出現します。

 

暑い日のランチ前後、突然大きなアイスの入った壺のようなものが届きます。

中身は、おいしいココナッツフレーバーアイスクリーム!何だか懐かしい気分になる、ほっこり安心する感じの、お味でした。

携帯電話も通じませんし、もっぱら情報共有はインフォメーションボード。宿泊棟やメインホールのそばに設置してあり、当日のプログラムや、共有事項、帰りのバスの申込状況など様々伝達されます。

ボードをチェックしてると「今日はブックストアオープン!」と教えてくれます。ブックストアには、お土産になるようなカードや、テック・ナット・ハン氏の著作、オリジナルTシャツ等、販売されています。

この「お楽しみ」二つの出現の際には、多くの人がマインドフルネスを忘れて、その場が一時バーゲン会場と化します。

その他、コーヒーやお茶、クッキーなども日替わりで色々常備してくれています。

 

リトリートプラグラムの概要

それでは、いよいよ、本題ともいえるプログラムの概要をお伝えします。

メディテーション

日常に現れる多くの動作を瞑想的に行います。
その代表的なものが

①座る瞑想 ②歩く瞑想 ③食事瞑想 ④仕事瞑想

プラムヴィレッジでは日常にどれだけ実践が取り入れられるか、という視点から

特に最初の3つをとても大事にしています。

① 座る瞑想

朝5時、まだ日が昇らず暗い静寂の中で、500名の各国の人々とともに呼吸に意識を向け「ただ座る」ことから1日がスタートします。1日の中で、座って目を閉じる時間は幾度となく経験できます。周囲にこんなに人が居たのか…と目を開けて初めて気づいたくらいの静寂に包まれて座る経験、豊かな時間でした。

 

② 歩く瞑想

30-50分程度、座る瞑想の後、一歩一歩かみしめるようにビレッジの敷地内を、僧侶の先導により歩いていきます。徐々に朝日が昇り、目の前の風景や空気の変化を感じ、しみじみと自然の美しさが身に染みるようでした。

 

③ 食事瞑想

出来るだけ音を立てずに無言、瞑想ホールで中心に向かって輪になって座り食します。15分程度経過すると、鐘の音が鳴ります。その後は会話や移動、片付けることも許されます。目を閉じ、ゆっくりと、一口一口丁寧に行為に没頭し味わいます。慣れるまでは違和感や癖がなかなか取れず、味わう前に飲み込んでしまったり、、、終盤まで私にはなかなかハードルの高い実践でした。

 

④ 仕事瞑想

グループごとに仕事が一日に一回割り当てられます。宿泊棟のトイレ掃除、キッチンの清掃など。手分けして行います。印象的だったのは、「仕事はJOY♪」「仕事を楽しみながらできたら素晴らしいこと♪」と仕事瞑想初日不安いっぱいな私たちを満面の笑みで連れて行ってくれたことです。

同じエリアを担当していた韓国人の女の子、鼻歌を歌うように楽しみながら作業していました。その楽しそうな姿が目に入ってきて、ハッとしました。そうか、楽しめるのだ!と。

「わあ、ゴミだー」とか「仕事を効率よく!」「時間内に出来栄え良くするには」とマイナスの感情や、アイデアで脳の中がが忙しくなっている自分に、気が付きました。

そう、何をするときも、自分の捉え方次第でJOYの時間にできるんだな…大きな気づきでした。

参加各国の文化を紹介するブースも、参加者自らが創作します。日本ブースでは折り紙やお抹茶体験、風呂敷講座などなど


タイの大自然に囲まれた環境で非日常、なかなか盛沢山、愉快な日々だったようです。次回はさらにプラムビレッジ流のマインドフルネスとは、プログラムの核心にせまってきます。

どうぞお楽しみに!

 

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