コーチングのパイオニアであり、組織づくり、SDGsの等の専門家である吉田典生さんよりひとしずくに寄稿頂いたコラム「マインドフルネスの身体・心・頭」、3回シリーズでお届けします。
1回目は止まることができる身体、について。
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート理事
吉田典生さんプロフィール
関西大学社会学部卒業後、ビジネス・人事専門誌の編集記者を経て2000年に有限会社ドリームコーチ・ドットコムを設立。日本におけるビジネスコーチングの黎明期からパイオニアの一人として先駆的なプログラム開発に取り組む。
大手・外資・ベンチャー企業を中心に、企業の経営陣および次世代リーダー候補者の個人コーチ、組織パフォーマンス開発のコンサルタントとして活動。
国際コーチ連盟(ICF)のマスター認定コーチ、日米のプロファイルズ社戦略ビジネスパートナー。ビジネス・ブレークスルー大学院オープンカレッジ講師。国連が提唱する持続可能な開発目標SDGsを通した組織変革のための学習プラットフォーム、SDGs.TVの公認ファシリテーター。
著書は『心に静寂をつくる練習』(WAVE出版)、10万部超のベストセラー『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』(日本実業出版社)、『部下力~上司を動かす技術~』(祥伝者新書)など30冊を超える。
姿勢が整っていると歩き方が綺麗になるし、無理なく自然に伸びた背筋が身体の表面を支え、肺が十分に動いて息がスムーズに通ります。
私はロルフィングというボディワークを定期的に受けていますが、1時間のセッションの始まりと終わりには、先生から必ず歩き方をチェックされます。
身体の状態やバランスは、もっとも基本的な動きである歩き方から観察できるのです。ちゃんと歩ける人は、ちゃんと動ける人。
そして、十分に動ける身体であるからこそ、ちゃんと立ち止まることができ、ちゃんと座ることができます。
たとえばサッカーやバスケットで切れ味の鋭いドリブルをするには、早い動きができるだけではなく、速やかに立ち止まるスキルも必要です。停止する力は動きの一部なのです。
日常生活でただ座っている状態でも、体力がない場合や身体のどこかを痛めていたら、すぐに姿勢が崩れてしまうでしょう。
マインドフルネス瞑想というと、座って目を閉じて、沈思黙考(ちんしもっこう)するイメージを浮かべると思います。
しかし、ちゃんと座るためには、ちゃんと動ける身体、ちゃんと停止できる身体が必要です。
静かに姿勢を崩さず座り続けることが、意思ではなく身体の事情で苦痛だったらどうでしょう。
「マインドフル瞑想をしよう」という意思はある・・・。そうすると、「がんばって」座ることになります。筋肉に力が入り、息はスムーズに通らず、せっかくマインドフルネス瞑想を始めたのに・・・とストレスがたまる悪循環。
こういう人、
運動不足のビジネスパーソンには、かなり多いのです。
瞑想にストレスを感じたら、姿勢と筋肉の状態を確かめてみましょう。
身体のデフォルトが崩れていたら、ボディのメンテナンスと基礎体力づくり、体幹や柔軟性の強化に目を向けてみることをお勧めします。
マインドフルネス・ベースド・コーチングキャンプ SIY(サーチ・インサイド・ユアセルフ)
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[…] MBCCファウンダー吉田典生によるコラム「マインドフルネスの身体・心・頭」が3回シリーズで『合同会社ひとしずく』様のホームページに掲載されています。 よろしければ、こちらのHPをお訪ねください! […]