ひとしずくでは、お問い合わせをいただきました企業様、団体様にお伺いし、幾度かの打合せを重ねたうえで「はたよが」サービスを導入させて頂いております。
面談のスタートでは「なぜ、当社に関心を持っていただいたか」をおたずねしています。
・社員が内発的に自然と心身ともに「健康でありたい」と思ってほしい
・まずは自分を大切に、そうすればおのずとチームの関係性がよくなり、お客様の満足度も向上するはず
・孤独に思い悩まなくてよいような雰囲気づくりをしたい
・緊張感をもっているメンバーが少しでもリラックスできる環境を提供したい
導入をご希望されているご担当者様、経営者様との打合せの現場では「社員を大切にしたい」というお気持ちがひしひしと伝わって参ります。目標設定のため問題意識、改善点についても、もちろんお伺いしますが、まずは想いがあること、これが最も印象に残ります。そして「はたよが」サービスの導入をご案内している私自身も、その会社のファンになっています。
かつて、会社員をして働いていた際、責任者として大規模なプロジェクトの立ち上げを任されていました。未経験分野の業界で、数名の部下も抱えながら、寝る暇を惜しみ仕事をしていました。寝る時間があれば調べものをし、わずかな移動時間にもmailを確認し、返信も「いちはやく」「的確に」と、常に緊張状態にあったように思います。プロジェクトの工数をこなすことについては努力を重ね達成していましたが、部下に対してはハードマネジメントそのものでしたし、周囲からは恐らく、、、仕事はやくて何かできそうだけどコワイひと、と警戒されていたようにも思います。
結果、人間関係を築くことはできず、失敗しても助け船を出してくれる人はなく、最終的に体調は最悪の状態に。。。些細な事で落ち込み、睡眠も浅く、休暇をとっても気持ちがやすまらない状態。自信をなくしてしまい、逃げるように退職した経験があります。
まさに、見えていない、状態でした。
もしかしたら助け舟は出されていたのかもしれませんが気づくことができない状態、「助けてほしい」というサインも出せなかったあの頃を想うと、10年以上経過した今でも、苦しさがよみがえってきます。
部下と上司、経営者と雇用されている人、立場は違えど、同じ人間です。人の集合体である企業のなかで、人間らしさや感情を過度に押し殺すことは、経済活動においても障壁になると思います。
心理的安全性というキーワードが組織開発の文脈で注目されていますが、単純ななれ合いや、仲良しとは別物であると考えます。ベースには互いに尊重の精神があること。
ヨガを導入すれば、心理的安全性が高い組織をつくることができる、とも思いません。ヨガやマインドフルネスはあくまでツールであり、べースには社員のwell-being(よきありかた)を願う、経営者の皆様の想いが不可欠だと感じています。
そんな経営者の方との出会いに日々感謝を重ねております。
合同会社ひとしずく 田中裕子
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