先日は週2回お伺いしているクライアント様にて、椅子ヨガを開催しました。
日頃のヨガレッスンでは、どうしても「動作」に意識が向いてしまいます。
ヨガでは補助具のことをプロップスといいますが、椅子=プロップスを利用することで、一つ一つの加重に対してどの部分がどのように作用するかを確認しながらの椅子ヨガでは、普段気が付かない自身の癖や、偏りに気づくことができます。
業務中はほとんどの時間椅子に座り続ける方が大半。その座り方、姿勢の保ち方で心身の状態に影響が生じています。座り方を変えるだけで、必ず変化があらわれるはず。そしてお仕事中「ふと」気が付いたときに手軽に出来るエクササイズを、身近な椅子で実践して頂きました。
こちらのクライアント様は、男性比率が高い企業様です。
毎週のヨガレッスンは部活動さながら…プロジェクトごとにチームで動かれることが多いとお伺いしていますが、ヨガの時間はプロジェクトの枠、世代、役職を超えてのインフォーマルグループ、和気あいあいと仕事から60分離れてリフレッシュをされています。
継続されているメンバーの中に長年腰痛に悩まれてきた方がいらっしゃいます。
「最近はヨガを実践していることで改善がみられています!」とのお声を頂きました。
ヨガで腰痛が改善された、ということに気が付いたのは、しばらく調子よく毎週参加できていたヨガに、出張や仕事の忙しさから参加できなくなった期間があった時期だそうで…つまり、ヨガに参加できていない時期に腰痛が復活してしまったとのこと。
それからは、お忙しさは変わらないものの、ヨガの時間はしっかり確保して、レッスンにご参加頂き好調をキープする努力をされています。
8割の人が経験する腰痛
厚生労働省の国民生活基礎調査(平成28年大規模調査結果)によりますと
腰痛は、男性では最も自覚症状多い症状であり、80%の方が一生に一度比率は腰の痛みを経験するというデータがでています。
腰痛のやっかいな点は、痛みの原因が(腫瘍、ヘルニア、感染、骨折など)判明している特異的腰痛は全体の約15%程、それ以外は原因がはっきりしないと非特異的腰痛と言われています。診察や 画像診断で原因が特定できる腰痛であれば治療できる余地があるといえますが、何してもなかなか改善しない、慢性的に痛みがあり半分諦めている、というお話もよくお伺いします。
最近では、心理的ストレスによって、脳を主とする中枢神経の機能に異常が生じ、痛みを抑制 するシステムが働きづらくなったり、抑うつや身体化が強まったりする可能性があるという研究結果もあります。
データ出所:平成28年国民生活基礎調査_厚生労働省、What can the history and physical examination tell us about low back pain? JAMA 268: 760-765, 1992 、東京大学22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座HP
腰痛による経済損失は年間3兆円
2019年には驚くべき調査結果が発表されました。
一生の間に80%以上の人が悩まされる腰痛。その経済損失は年間約3兆円に上るとする試算を、東京大と日本臓器製薬(大阪市)が10日、発表した。
上肢と下肢を繋ぐ部位、様々な影響はでやすく要ともいわれる腰、痛みは身体が発するサインです。大切にメンテナンスをほどこしてゆきたいものです。
そして、継続は力なり。
多くの方が、無理なく、継続して実践できるヨガ。
ひとしずくでは、ヨガをもっと身近に!という気持ちで皆様のもとへお届けしたいと思います。
合同会社ひとしずく 田中裕子
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