LIFE STORY_1

合同会社ひとしずく
にかかわる人たちのそれぞれの歩みを綴るLIFE STORYカテゴリの記事です。

 

初回は、

合同会社ひとしずく代表社員田中裕子が起業に至った経緯を綴ります。

不動産・出版業界で10年以上会社員として勤務。体調不良改善のため2006年ヨガに出会い日常生活に取り入れ、学び始め、2011年よりインストラクターとして活動中。「ヨガを通じて周囲の人が心身ともに健康になることへのお手伝い」を自らのミッションと認識し、自己の練習を深めながら、ヨガをわかりやすくお伝えする方法を日々探求している。瞑想やヨガを行うメリットを論理的に伝えたいとの思いから、心理学等への関心を持ち学びを深めるなかで、マインドフルネスに出会う。2015年Googleのマインドフルネスプログラム「SIY」(SearchInsideYourself)に参加し衝撃をうけて福岡での展開を模索、2016年SIY福岡初開催を実現。マインドフルネス関連のWSやイベントのオーガナイズ等で活動中。マインドフルネスの実践を重ねる中で自己認識を高め、厳しい環境に置かれた方の力になりたいという気持ちが芽生え、一念発起して2019年3月社会福祉士の資格を取得。2019年3月、合同会社ひとしずく設立。ビジネスシーンにヨガを届ける事業「はたよが」を立ち上げ。ヨガ講師の活動・NPOでの社会福祉士の活動・合同会社ひとしずく代表、複数のステージを行き来しながら「いま・ここ」実践中。

御覧の通り、10年で4回転職、個人事業主となり専門学校入学し兼業学生、と、散らかった経歴なのですが、これまでのすべての経験が今のこの事業のエッセンスであると、言ってしまっても過言ではありません。

□が携わった業界を示します。主に不動産業界に関わりをもってきました。

会社員時代

不動産業界・出版業界、教育ベンチャーなど関西・九州で数社で、不動産の営業(マンション販売、事業用不動産仲介)、住宅情報誌営業、事業立ち上げ、人事、システム構築等々、様々な業務に携わりました。

周囲の優秀な人と自分を比較し、自信のない自身を仕事を通じて試している時期でした。

知識やスキルを身につけて、上昇していこう、成果を出して目に見える売上という形で周囲に示していこう、仕事の時間とかけた熱量は報酬の額で評価されるはずだ、と信じて走り続けていました。

ヨガとの出会い

そんな矢先、26歳の時「ぎっくり腰」に。ある朝、痛みでベットから転がりおちました。

今考えると、不摂生きわまりない生活を送っていたことは確か。不調は身体からストップしろ、とサインだったように思えます。整形外科に通院しても治らない、といわれ、愕然としたとき、何とかしなければと思い対策を探しているうちに、当時はやり始めていたヨガに出会います。

当初は不調の改善のため、と趣味程度だったヨガが、多忙な毎日、ストレスフルな生活のなかで、心身のメンテナンスに欠かせない要素となっていきました。

インストラクターへ

新規事業立ち上げに邁進していた出張のある夜、ホテルの天井がグルグルと回る症状、体力的な限界と同時に精神のメンテナンス必要と感じ、退社。「なにができるのか」「得意なのか」ではなく「なにがしたいのか」という方向からみたキャリアアンカーを求める時期にきていました。

「何も決めない、何もすすめない」

をテーマに据えて1年間の空白期間を設けることにしました。

趣味で継続してきたヨガの養成コースをいくつか受講、インドにてヨガ漬けの1ケ月過ごすなど転機となる1年のなかで、自身のそれまでの10年間を振り返り、同じ経験をしている「はたらくひと」に、よりよい毎日を過ごしてもらうためにヨガを届けたい、という気持ちでインストラクターとしての活動をスタートしました。

 

事業立ち上げまで

スタジオを立ち上げ、生徒さんも増えてきたものの、当初ヨガを届けたいと思っていたターゲット、

ビジネスパーソンにヨガを届けることは難しい…

ことが判明します。

時間がない、余裕がない、仕事優先etc…そういえば、自分も仕事後に予約していたレッスンを何度も泣く泣くキャンセルしていたことあったことを思い出しました。当然、生きていくためには仕事のプライオリティは高い、仕事も嫌いではないからやり遂げたい、でも何をやっても、なぜかうまくいかない時がある。そんな時に、ヨガでリセットすることで、自身を整え、新たな気持ちで仕事に向かうことができた経験が思い起こされます。

 

ヨガレッスンに出向いてもらうだけではなく、ヨガのほうからオフィスに出向いたらどうなんだろう、まだ出会っていないけれど、必要としている方々のお役にたてるのではないか、

と考え始めます。

 

2017年40歳から挑戦した社会福祉士を取得するための学びで出会ったアウトリーチという考え方にも影響を受けています。

アウトリーチとは、「接近困難な人に対して、要請がない場合でもワーカーの方から積極的に出向いていく援助のこと。生活上の問題や困難を有しているものの、福祉サービスの利用を拒んだり、ワーカーに対して攻撃的、逃避的な行動を示す人に対して積極的に働きかけることを示す。(山縣文治他編、社会福祉用語辞典[第9版]、ミネルヴァ書房、2015年)」

 

もちろん、福祉の業界と民間の事業には大きな性質の違いがあるものの、ビジネスモデルを組み立てるうえで参考にした考え方です。多くの人に親しまれている

ヨガをツールにしてwell-being(よきありかた)」を働きかける

アウトリーチ、この不確実な世界で必要とされいる、と強く思うように。

 

様々な方のご協力を得て、2019年3月事業立ち上げに至りましたが、この皆様からのバックアップのキーワードは「マインドフルネス」。

マインドフルネスとこの事業の関係については、また改めて綴ります。

激動でもない変哲もないまだまだの人生の中で、たくさん迷惑をかけて、心配をかけて、今に至ります。一言も行動も「ひとしずく」であることは確かです。なるべく清い一滴であることを目指して毎日を紡いで参りたいと思います。

長文にお付き合いいただきありがとうございます。

合同会社ひとしずく 田 中 裕子

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