「ぼくらが旅に出る理由」という曲がリリースされたのは1996年、もう20年以上も前の話です。
当時私は受験生だったのですが、毎日小沢健二の歌を口ずさみながら、
春になればきっと、、、毎日何時間勉強しても結果があらわれない、未来が開けるイメージがわかない、この苦しい現実から解放され、パラダイスが広がっているはず…
と現実逃避していた気がします。
20年以上の時を経て、あの時に感じた「挫折」感覚、実はその後の人生において何度も経験するものであり、受験なんてのは何度もやり直しきくじゃないか。。。と当時の18歳の私に伝えてあげたい、と思うのは42歳の私だから、なのですよね。
前置きが長くなりましたが、森のマインドフルネスリトリート受付中です。先着20名様、現在半数程お申込みを頂いております。
幾度も「挫折」を経験をする話にふれましたが、つまずいたとき、転機を迎えるとき、折々でリトリートに参加しています。
私が初めてリトリートというものに参加したのは、2008年。
当時、不動産業界の営業職で、常に結果を出さなければいけない!と必死の毎日のなか、ヨガは趣味の一つとして、ストレスの発散の場、心身のメンテナンスのために定期的に練習している会社員でした。
一方で、これまで得意な事をしてきたけれど、したいことなのだろうか、、と自問自答する日々のなかで、とあるヨガスタジオの受付に設置されていた1枚のチラシが目に入ります。
- ウブドのコテージに宿泊
- ヨガ漬けになる10日間
- オーガニック&ローフード三昧の日々
- 第一人者のヨガの先生の指導etc…
リトリートという言葉自体をきいたことさえなかった私にとって、夢のような魅力的なキーワードのオンパレード。
まさか、自分が参加することになるとは、思いもしませんでいた。
しかも、仕事を辞めてまで…
バリ島でヨガ漬けの10日間…その場では手に取って、いいなぁ、と思っただけ。中途半端な11月の時期に10日も会社休める訳がないし「絶対いけないよな」と思いつつ、ポケットにしまって帰宅しました。
が、翌朝ふと机の上のチラシを見て、なぜだか申込メールを送信していました。
実はその後、海外旅行はほとんどが一人旅という流浪系に変身するのですが、振り返ってみると一人旅自体が初めての経験でしたし、リトリート参加者は全員初対面、ヨガも本格的に実践していたわけではなく、週1回程度、当然カラダノカタイヒト類、仕事を辞めるということなのでその後のキャリア計画もない状態ながら、なぜか。。。飛び込んでいたのでした。
その後、リトリートに参加された方々とは、住むエリアに関わらず強い繋がりをもつ仲間となり、お仕事をご一緒したり、悩みを相談する相手になったりと、これまでの職場や友人の交友関係とは全く異なる、新しい関係性を築くことになります。
そのリトリートの中で先生に言われ、この後のテーマなった言葉があります。
「どうして、リトリートに絶対行けない!と思ってしまうのか???」
(英語圏の方なので英語で、です。つまり日本からバリには飛行機のチケットとって乗ればこれるよね。という話)
つまり、〇〇したい、という想いを幾つもしまって毎日生きていないか?という問い。
私が当時感じていた
得意なことはやってきたけど、本当にやりたいことなは何なのか?
という隙間にあるもやもやに直球で飛び込んできた問いでした。
当然、したいことばかりしていては、様々なものを失い、生活は破綻します。やりたいことと、世の中のニーズが必ずしも一致するとは言えません。チャンスに恵まれるかどうかも、大きな要素でしょう。
実際には、10日間バリで過ごしたのち、そのままオーストラリアに立ち寄る2週間超の初海外一人旅になりました。
この経験は10年経過したいま、マイルストーンとして、時々取り出してみては眺める、貴重な経験になっています。旅は、自身のなかにある、置き去りになっている奥底のニーズ=自分らしさ、を掘り起こしてくれるものと感じることができた経験でした。
8月は森の中へ…2泊3日の小さな旅路のなかで、オーセンテックなご自身に出会ってみませんか。
合同会社ひとしずく 田中裕子
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